暑い夏もあっという間に終わり、北海道はこれからいっきに冬へ向かう時期になりました。今年は昨年以上に色々なイベントに参加させていただき多くの人に出会え大変良い夏だったと思いながら来ていただいた方々には大変感謝しております。
そんな秋の訪れに合わせてブラウンエールを作ってみました。
ブラウンモルトとカラメルモルトをたっぷり使用してモルトの甘みを引き出し、カラメルウィートを加え泡立ちや軽い酸味で口当たりを柔らかく仕上げています。
暑い夏はラガー系であっさりとしたビールやセッションIPA等をグビグビと飲んでいましたが、これからの季節グラスにチャリーブラウンを注いでゆっくり時間をかけて冷たい時と違い、少し温度が高くなった時のモルト感や香りが引き立つのを楽しみながら飲むのがオススメです。
久々のTRANSBREWINGうんちく話
元々秋に合わせブラウンエールを製作する事が決まっていたが、名前は決まっていなかった。最近当ブリュワリーでは製作企画段階で名前を付けてレシピ作成をする事が多く、この後次々と出る新作はまさに名前先行でイメージやテーマを共有して製作します。
しかし今回は製作先行で後で名前を付ける事になりました。発酵完了で澱引き後試飲できる段階での第1印象は「ブラウン!」と言葉に出すほどの茶色でした。そして口にするとモルトの甘さやの後に来るホップの苦味などを感じた時に頭に浮かんだのはスヌーピーで有名な漫画のピーナッツでした。ブラウンならチャーリーブラウンだなぁ〜と思っていましたが口にせず、実際熟成が終わる頃に前田から電話が来て「ブラウンエールの名前どうします?」と聞いてきたので私は「ブラウンならチャーリーブラウンだろう。」と言った時「・・・・・、あ、わかりました。」という感じで何か少し間があった感じがしていた。そして後日ラベル等税務署に申請を出す書類を見ると「チャリーブラウン」になっていた。「茶色い自転車って・・・。」この時前田の「・・・・・、あ、わかりました。」と言われたあの間がこれだったんだと気がついた。
茶色い自転車を名前にしたビールは世界初じゃないかと思い思わず茶色い自転車の絵を描いてこの絵も使おうと言って渡したのと滑舌が悪いのかと気になったのは私(岡本)です。